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投稿日:2017-12-21 高輪 朝カフェの会

「ソワニエ(soigner)」とは

高輪 朝カフェの会の会場としてモンベル高輪ビルB1Fのハーベステラス(Hervesterrace)を使わせて頂いています。そこの店長とお話した際、タイトルにある「ソワニエ」という素敵な言葉を教えて頂きました。この場を借りて、皆さんにもシェアしたいと思います。

「ソワニエ(soigner)」は「癒す」「心配りする」「看る」などの意味があるフランス語です。ここから派生して、私達がよく利用する飲食店などでは「上客」という意味で使われることがあります。

この用法はフレンチ店で給仕長がシェフに注文を伝える際、伝票に「a soigner(大切に扱われるべき)」と書き添える客がいることに由来します。
何をもって「ソワニエ」と添えるかはお店ごとに異なります。単にV.I.P.や常連、お金をたくさん支払う客に対して使われるわけではありません。お店にとって本当に大切なお客さんに対して使われます。
元はフレンチなので、料理やワイン、サーヴィスに精通し、特別扱いを求めず、時にはスタッフの成長を促す言葉を伝えることもある、お店にとって本当に有り難い客に対して使われていたようです。このような文化に触発された方が自分のお店にも採り入れるようになったのでしょう。今では飲食店業界を越えて広く知られる言葉・文化となっています。

「ソワニエ」と添えられた人は店員一人ひとりに感謝し、更に良くなって欲しい、という想いで来店し、声を掛け、帰っていくのだと思います。その人とお店との間には、相思相愛、互いに感謝し敬い合う関係が築かれていると思います。

店長によると、最近は店員を奴隷のように扱う(いわゆる「モンスター」のような)客が増えているそうです。「人が嫌がることをしない」朝カフェの会の参加者が「モンスター」になることはないと思いますが、よく訪れるお店であれば、「ソワニエ」と添えられるような振る舞いによって、お店の雰囲気作りに貢献してみるのも良いのではないでしょうか。
「ソワニエ」という言葉をお店の方が知っているかどうかは関係ないでしょう。お店の方々とのささやかな心の交流がプラスされ、朝のひとときがより豊かで、学びが多く、心地良く過ごせる時間になると思います。また、砂漠のように孤独で渇いた環境が多い中、私達のちょっとした心掛けにより、その会場に心のオアシスのような潤いがもたらされ、更に素敵な場に変えていくことができると思います。
朝カフェの会の広がりと共に、こうした良きカフェ文化が広がっていくことを願い、記事を書かせて頂きました。

「人が嫌がることをしない」の延長には「人の喜ぶことをする」があると思います。「ソワニエ」とはそうした行動に対するご褒美を象徴する言葉ではないかと思います。

双葉 宙(ふたば そら)