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投稿日:2017-07-12 府中 朝カフェの会

07/12 第160回府中朝カフェの会は、ル・シーニュのシェアが。

本日の府中朝カフェの会は、7/14オープンのル・シーニュについてシェアが有りました。
・府中駅南口に総合複合施設としてオープン。
・商業施設が増えて駅周辺が賑やかになりそう。
・市役所の一部機能とグリーンプラザの一部機能が移転する。
・上層階は、マンションで、電車降りたら即自宅状態。
・朝カフェの会の会場に最適なカフェもありそう。
・飲食店も増えるので、ランチ会も開催出来そう。

ル・シーニュ開業で人の流れがどの様に変わるか関心が有ります。

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マドンナのごとく
「それは、笑い顔と、性愛の場において端的に現れた。
私の体が壊れそうな激しさに終治した性愛も、いつとは無しく、刻み込む様なそれから、
私の内側へ、自分の体温を染み渡らせる様なものへと変わっていた。
私と体を一つにさせ、郁馬は、私を抱き締めたまま、殆ど動こうとしなかった。
その姿勢のまま、私の顔や首や腕の到る所に口づけを繰り返し、
溜め息と共に、再び私を両腕の中に強く抱き締めてくる。
しばらくして、ようやく動き始めても、それは、自分の欲望よりも、
私に与える快楽の度合いを推し量りながらの行為だった。
自分の満足を抑え込み、彼は、二度、三度と、私の体を溶かし続けた。
ある夜、郁馬は、行為の後、両腕の中に私を抱き締めながら、
しんみりとした調子で宙を見上げながら呟いた。」
藤堂志津子

楽園
「どうして世の中の女達は、器用に恋愛もセックスも手に入れられるのだろう。
なんで私にはそれが出来ないのだろう。
唐沢マキの様な、夫の居る主婦があんな若い男を手に入れて、
田中みつ子の様なパッとしない地味な女が、男の為に着飾って楽しそうに暮らしている。
なのに自分は何一つ手にしていない。ただただ、不安が募る。
独りで死ぬのが怖い。楽園という名のこの場所も、このアパートも自分にとっては皮肉だった。
楽園で男を喜ばせてお金を取っていた女達は、さぞかし「セックス上手」なのだろう。
自分の様な女は、例え若い時でも、そんな事は出来ない。
夫に「セックスが下手」と言われ、浮気され離婚される様な女なのだから。
セックスなんてこの先、一生しなくて良い、男なんて要らない、そう思えるのなら、良いのに。」
花房観音

死後の恋
「お話というのはこれだけです。「死後の恋」とはこの事を言うのです。
彼女は私を恋していたに違いありませぬ。
そうして私と結婚したい考えで、大切な宝石を見せたものに違い無いのです。
それを私が気がつかなかったのです。
宝石を見た一刹那から烈しい貪欲に囚われていた為に、ああ、愚かな私。
けれども彼女は私に対する愛情は変わりませんでした。
そうして自分の死ぬる間際に残した一念を持って、私をあの森まで招き寄せたのです。
この宝石を私に与える為に、この宝石を霊媒として、私の魂と結び付きたい為に。御覧なさい。
この宝石を。この黒いものは彼女の血と弾薬の煤なのです。
けれども、この中から光っているダイヤ特有の虹の色をご覧下さい。
青玉でも、紅玉でも、黄玉でも本物の、しかも上等品でなくてはこの硬度と光は無い筈です。
これは、みんな私が、彼女の臓腑の中から探り取ったものです。」
夢野久作

更に、盛り上げますよ~。